シンプル+北欧色が絶妙な木の平屋 / 京都府・K様邸
エビナ製材を知ったきっかけは何ですか?
私は木の家のにおい、田舎のおじいちゃん家みたいなにおいが好きで。インターネットで調べるうちにエビナ製材の名前を見つけ、「製材」なら木の家を作れるかもとホームページをのぞいてみました。 エビナ製材は他社に比べ、ブログの更新回数が多かった。仕事もマメで丁寧なのかなと資料請求し、見学会に参加しました。私も人見知りですけど、初対面のとき海老名さんは全然しゃべらなくて(笑)。他社の営業さんはぐいぐい来るのに、想像と違いました。
エビナ製材を選んだ理由は?
大手にはあまり気持ちが動きませんでした。先に住宅展示場へ行って見積もりを出してもらったんですが、高くて手が届かない。一つだけ完成見学会で見た家は、木の家という割に木を使っていない感じがして。実際「注文住宅」とうたっていても標準仕様が決まっている場合が多いし、長所短所を併せてみてもこの値段なのかと。 エビナ製材を選んだのは、金額とマメなところ。けっこう自由にさせてくれるというお話を聞いたのも決め手になりました。
平屋住宅にされたのはなぜですか?
[奥さま]私はマンション育ちで、実家だと結局みんな母親が居るリビングや和室に集まるんですよ。2階建てにしたらそういうことができないのかなと思って。
[ご主人]僕もいずれ2階は使わなくなるだろうな、だったら少しグレードあげて平屋にしようかと。それと将来、母屋に住む両親がこちらに移るかもという想定もあったんです。母屋は昔の家で段差があるので、チェンジできるようにも。
軒裏天井の無垢の木の色と、外壁の濃紺とのコントラストが鮮やか。外壁は、モルタル通気構法とし、通常の外壁仕様より層を厚めに
キッチンからリビングを臨んで。どちらも壁は珪藻土。リビングの天井は梁を一部露出させ、木の質感をプラス
キッチンの袖壁はブックスタンドの役目も
作り付けのカップボートの上にはワイドな窓が。朝日が心地よくさしこむ
ナチュラルモダンの居心地よい空間が完成。床は木目が美しいナラで、年月が経つと飴色に変わるのが楽しみに。南向きの大きな窓には差し色になるストライプのカーテンが。開け放てば庭の緑が目を癒やす
カウンターの照明は、奥さまがネット検索で偶然見つけた吊り下げペンダント。四角い木のあしらいも空間の雰囲気にぴったり
テーブル上の照明はシンプルに
平屋住宅にされたのはなぜですか?
[奥さま]私はマンション育ちで、実家だと結局みんな母親が居るリビングや和室に集まるんですよ。2階建てにしたらそういうことができないのかなと思って。
[ご主人]僕もいずれ2階は使わなくなるだろうな、だったら少しグレードあげて平屋にしようかと。それと将来、母屋に住む両親がこちらに移るかもという想定もあったんです。母屋は昔の家で段差があるので、チェンジできるようにも。
家を建てる際のテーマを教えてください
[ご主人]基本「シンプル」で。外観も簡素に、屋根のほかは何の出っ張りもなくと考えました。そうしたら、みんなから公民館って言われたもんな(笑)。
[奥さま]そうそう、公民館、集会所に見えちゃうと。子どもが居るので家の中は絶対ぐちゃぐちゃになる、だから家自体はシンプルにと思っていたんですが、公民館じゃ嫌(笑)。そこでテーマは「脱・公民館」に。
リビングのドアは廊下に、真ん中は洗面に、奥のアールの下がり壁をくぐればパントリーにつながる
作り付けのPCカウンター。パインの積層材を加工して作ったものだそう
一面の壁をアクセントウォールにした寝室。オーロラグリーンの壁は奥様の手塗り。クロスの上からローラーで塗り、スタイリッシュさを演出。ブラインドはこの壁の色に映える濃い紺色に。外壁との相性も◎
寝室は将来2分割し、一方を子ども部屋に。左側には大きなクロゼットがあり、枕棚や中段を取付可能
「移動しながら片付けられる」と廊下の壁側はすべて収納に。棚板は取り外せて高さを調節できる可動式
打ち合わせはいかがでした?
1、2週間に一度かな、打ち合わせのたびにわがままを言いたい放題でした。メールでもちょこちょこ変更をお願いしたのに全部対応してくれて。 普通は契約した時点でダメと言われるんでしょうけど、確認申請が終わった後にどうしてももう一つ収納が欲しくなって「屋根裏にできませんか」と聞いたんです。海老名さんは「小屋裏収納として作れますよ」と嫌な顔をせず引き受けてくれました。
ご夫婦それぞれのこだわりは?
[ご主人]和室がほしい、お風呂を大きくしてほしい。それと僕が断固として譲らんかったのは断熱。寒いのが苦手なんで、断熱材を壁と天井、床下に入れてもらうようにしました。
[奥さま]私は木、木、木という感じを出したかった。あとは風通しよく、使い勝手がよく、収納しやすい家。前に住んでいた賃貸マンションで不便だな、嫌だなと思っていたことを解消できるように。
インテリアについては、コーディネーターの方にも相談されたんですよね
コーディネーターさんにはシンプルでいきたい、ポイントポイントに色が欲しいとお話ししました。私のイメージを伝えると、カーテンはアクセントに色がきいたストライプのもの、壁紙はオーロラグリーンを提案してくれました。
あとは外壁の色。絶対紺が良いけど、紺も種類がいろいろあって。海老名さんが用意された4種の紺をコーディネーターさんが一つずつ解説してくれたので、それを参考に見本を外に持って出て、見比べて選びました。
小あがりの和室のリビング側に腰かければ、正面奥に庭も見える
玄関にも珪藻土を採用。ご主人が「ちょっとおしゃれに」と照明をアクセントに
和室は「シンプルだけど少し和っぽく」と希望。コーディネーターの提案で、襖に和紙の趣がある紙を貼り、穏やかな表情に
和室の天井にも襖と同様の紙を採用。吸水性が高いそう
花模様が入ったガラスに光が柔らかく映るライト
トイレの壁は汚れやすい腰から下の部分をメラミンパネル、腰から上を珪藻土に
洗面台の引き出し部分の扉を木材にしたことでナチュラルムードに
珪藻土を塗った奥さまは「最初は教えてもらった通りやっていたのが、だんだん自己流に。楽しかったです」
洗面台上の照明は、存在感のある笠松電機のブラケット
実際に住んでみて、好きなところは?
[奥さま]座って庭が見える和室の段差のところと、行き止まりがない造り。うーん、どこもかしこもです。
[ご主人]朝、キッチンの窓からむちゃむちゃ光が入ってくるところですね。前はマンションで照明をつけないと暗かったのに、今は曇りでもぱーっと光が入ってくる。気持ちが全然違いますよ。
振り返ってみて、エビナ製材の家づくりはいかがでしたか?
[奥さま]いろんな変更いっぱいしてすみません。おかげでいい平屋が建ちました。でも海老名さんには人見知りを直してほしい(笑)、後の人のために。
[ご主人]建設中のブログ更新はええ感じでした。うちの親も、遠方の兄弟や親戚に「実家がどう変わっていってるか見て」と言って、進捗状況を見てもらえる。ちょっとは話題になったかな。
これから家を建てる方に一言お願いします
[ご主人]エビナ製材はよく融通をきいてくれますよ。窓サッシの位置にしても、実際につける数時間前に、現物を見ながら微調整できるんです海老名さんは「決めてくれたらその位置に合わせます」、大工さんも「今やったら調整するで」と対応してくれる。自由設計と言っても伝わらないかもしれないけど、〝その日その場で、オーダー通り施工〟という感じでした。
[奥さま]海老名さんが寝られる程度にわがままを言ってください。
ありがとうございました。
(インタビュー:茂内希保子 撮影:江原英男)